山梨県立中央病院「ファシリティドッグ」導入 患者の心を犬がケア

山梨県立中央病院「ファシリティドッグ」導入 患者の心を犬がケア

 山梨県立中央病院は、患者やその家族らの心のケアを担う「医療ファシリティドッグ」を導入する。日本補助犬協会から派遣を受け、月1回程度、病室を訪問したり、手術前の患者に寄り添ったりすることを想定している。病院によると、山梨県内の病院への導入は初めて。担当者は「治療や入院生活に伴う不安やストレスの軽減を図りたい」と話している。
 病院によると、医療ファシリティドッグは専門的な訓練を受けており、患者やその家族に寄り添い、不安やストレスを和らげたり、元気づけたりする。全国的に導入事例は少ないという。
 日本補助犬協会によると、医療ファシリティドッグを導入することで、入院や治療、手術などに伴う不安、緊張を和らげ、患者が安心して医療を受けられる効果がある。患者のリハビリへの意欲を引き出すことや、家族の心理的な負担を和らげることなどの効果も期待されるという。山梨県立中央病院と日本補助犬協会は10月29日に連携協定を結ぶ予定。
 病院では、患者やその家族への支援を充実させようと、導入を検討していた。今年7月と9月に小児病棟を中心に試行し、医療ファシリティドッグが病室を訪れたり、当日に手術を控えた患者に付き添ったりするなどした。患者や家族はベッドから手を伸ばしたり、犬の頭をなでたりしていたという。
 患者や家族からは「穏やかな時間となり、癒やされた」や「気持ちが安らいだ」など好意的な意見が寄せられた。患者や家族への心の支援も重要と考える病院は、試行の効果が認められたとして、導入することにした。
 小児病棟を中心に導入する予定。他の病棟への導入や外来患者向けに院内を巡回することなども「状況に応じて柔軟に考えていきたい」としている。担当者は「患者や家族へのアンケートや導入後のデータなども分析し、心の支援、精神的な支援に力を入れていく」と話している。

山梨日日新聞社提供

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