災害時引き渡しに指針 昭和町教育委員会 学校、家庭で共有へ
昭和町教育委員会は、大規模地震発生時に、学校から保護者に児童生徒を引き渡す際の基本方針をまとめた。「臨機応変 しなやかな『引き取り指針』」と題して、車の使用や引き渡しの順番など5項目を盛り込んだ。
昭和町立4小中学校は5月、大規模地震を想定した合同の引き渡し訓練を実施。小中学校共通の引き渡しカードを準備するなど連携体制を整え、児童生徒と保護者計約3千人が地震発生から引き渡しまでの手順を確認した。
昭和町教育委員会は訓練後にアンケートを実施。「戸惑ったこと」や「改善したいこと」などを自由記述で尋ね、424件の回答が寄せられた。
指針では、引き渡しは学校で行うことを前提に、保護者が来るまで学校が児童生徒を保護することを明記。車の使用については、警察庁の教則を踏まえて控えることを推奨するが、車での引き取りを想定した駐車場の確保も引き続き検討するとした。交通集中による渋滞を防ぐため、合同訓練時に保護者に周知した駐車場や車の入庫、出庫ルートを災害時にも順守することを求めた。
中学生は「共助の担い手」と位置付け、きょうだいがいる世帯は上級学年の児童生徒から引き取る手順も示した。一方、アンケートでは「幼い子どもの方が心配」との声も根強かったといい、昭和町教育委員会は「(指針は)厳格なマニュアルではなく、各家庭の判断の基準として活用してほしい」とする。
昭和町教育委員会担当者は「子どもたちの命を守ることが学校、行政の責任。山梨県内で大規模地震も発生している。学校、家庭で指針を共有し臨機応変な対応につなげたい」としている。