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山梨の野鳥 Vol.15(Wild birds of Yamanashi)

 気温も高くなり、夏の足音が近づいてきました。現状なかなか出かけることも難しい状況ですが、身近なところで目を凝らし、耳を澄ますと、意外と様々な鳥が飛びまわっているものです。みなさんもちょっと鳥を探してみませんか?

カケス

 まだ日も明けぬ時間帯に登山をしていた際、ガサッ、ガサッという音と共に「ジェー、ジェー」という鳴き声が聞こえ、落ち葉を踏む音や不気味な鳴き声で恐怖心を煽られた記憶があります。
 黒い頭に青い羽根と、かなり印象に残る外見の鳥です。松や杉など葉の枝を行ったり、来たりする上、警戒心も高いので、カメラを向けて逃げられた経験は数知れず...。運よく撮れても森林地帯では明るさ不足で写真として成り立たないもしくは見切れるなど三重苦でした。
 撮影時期のお薦めは冬場です。森林地帯にも日が入りやすく、地面に落ちている木の実が探しやすいからです。山梨県内の森林地帯では比較的発見しやすいので、登山や避暑で山間部に行かれた際に探すと良いと思います。

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撮影地:北杜市

カラス

 黒い鳥と言われれば、みなさんカラスが思い浮かぶはずです。(笛吹市石和町の方は「ウ」と言われるかもしれませんが...)
 大きい、人を襲う、ゴミを荒らす、鳴き声がうるさい、不気味など、いい印象あまり聞きません。実はカラスにも種類がありまして代表的なもので「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」がいます。他にも名前にカラスがつく鳥は「ホシガラス」、「カワガラス」がおり、カラスの仲間となると多岐にわたります。
 同じカラスでも今自分の眼前にいるカラスがどの種類のカラスかを考えてみると、普段とは違う角度でカラスを見ることができるかもしれません。ちなみにカケスやオナガもカラスの仲間になります。同じカラス科ではありますが、皆さんはどのカラスなら近所で見たいですか?

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撮影地:韮崎市

オナガ

 青い尾羽が特徴的な鳥です。オナガの由来は、尾羽が長いからと言われています。
 実際、飛んでいるところを見ると「しっぽが生えた鳥が飛んでいる。」、「あのでかいの何?」 など尾羽に対する印象が強いと思います。頭部は黒系、胴体と後頭部は淡い色、尾羽は薄い青色です。
 姿はムクドリほどと大きく、色も目立つので、電線や木の枝にいれば、すぐに見つけられます。鳴き声は「ゲー」や「ゲーイ、ゲーイ」などお世辞でもきれいとは言えません。ただ、繁殖期は愛らしい声で鳴くようです。
 警戒心は強く、疑攻撃も活発、場合によっては周辺のオナガと共同で巣の防衛を行うなど、きれいな見た目に反して攻撃的です。
 森林地帯よりは住宅街に多く、東京では新宿区などでも見ることができます。スズメやカラスに飽きたら、探してみると良いと思います。

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撮影地:韮崎市

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