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ほうとう蔵 歩成 河口湖店 ("HOTO" NOODLES RESTAURANT HOTO KURA FUNARI)

FUNARI_01.jpg 山梨の郷土食。かっこよく言うとソウルフードの一つである「ほうとう」。コシのある平打ち麺と野菜を入れて味噌煮込みにしたものです。
 地元では家庭で食べられることが多いですが、観光客にも人気で、山梨と言えば「ほうとう」のイメージが強いかと思います。「ほうとう」を提供しているお店が数多くあるなかで、挑戦を続けるほうとう屋さんが「ほうとう蔵 歩成」です。
 もともとは山梨市駅前の居酒屋さんで、今も本店は居酒屋として商いを続け2018年で創業39年目を迎えます。客層は地元の方から、ビジネスや観光で山梨を訪れた方まで幅広く、メニューの一つだった「ほうとう」を注文されることが多かったことから専門店オープンに至ったそうです。今や観光名所の一つとしてにぎわう山梨市「ほったらかし温泉」へ登っていくフルーツラインの入り口に「ほうとう蔵 歩成」を開業しました。
腕に自信のあるローカルの飲食店が多数参加し、山梨県は昇仙峡で行われた味のガチンコ勝負「ほうとう味くらべ大会」にて歩成は2011年~2013年まで3年連続でグランプリを受賞。殿堂入りを果たし、さらに人気を集めることなります。そして昨年8月12日、「ほうとう」の名店がひしめく激戦区、富士河口湖町へ新店をオープンしました。

FUNARI_02.jpg 入り口の暖簾をくぐると、まるで美術館のようなアプローチから店内へと著名人の色紙が並べられており、期待感を募らせます。蔵づくりの店内は席数およそ200席。開放感のある高い天井を見上げれば美しい梁が目を引きます。また、ガラス張りにすることでどこからでも富士山が見えるように配慮。吹き抜け構造になっている2階席からも見渡すことが可能です。座敷は傾斜を持たせることによって富士山の視界を確保し、一番奧の頂点部分と二階席の目線の高さがちょうど同じになるような工夫が施されています。この傾斜は照明を松明のイメージで配置し、日本三大寄祭に数えられる「吉田の火祭り」が行われる金鳥居から冨士浅間神社までの本町通りを再現しているそうです。

FUNARI_03.jpg 看板メニューは「黄金ほうとう」。厳選した米麹の赤味噌と、白味噌をブレンドし、かぼちゃのペーストを練り込んだ黄金色のお味噌を使用しています。合わせるのは無添加の自然だし。黄金味噌の味わいを最大限に引き立てるため、煮干し、さば節、かつお節、昆布から丁寧にだしをとっています。家庭で作られる「ほうとう」は、食材がとろとろになるまで、煮込むのでとろみが強いのが一般的ですが、歩成の「ほうとう」はとろみをつけないさらりとした口当たり。だけど味がしっかりとしているのが特徴です。たっぷりの地物、旬の野菜の味が存分に味わえます。
 「ほうとう」に欠かせないかぼちゃは、ぶどう栽培がさかんな山梨の農地を活かし、ぶどう棚を利用した独特の農法で栽培されたものも使用しています。自社農園のぶどう棚の上に吊すように栽培されたかぼちゃは「空中かぼちゃ」と呼ばれ、日当たりがいい高い位置で生育されるため、糖度が高くなります。このかぼちゃがスープと絡み「ほうとう」にさらなる甘みとコクを生みだしてくれます。
 お肉は二種類。ワイン生産がさかんな山梨で飼育された「ワイン豚」と、臭みのないヘルシーなブランド鶏「信玄どり」の二種類。どちらも「ほうとう」との相性は抜群なので、お好みでチョイスするといいでしょう。途中で、辛味噌をトッピングすると味わいが変わり、新感覚の「ほうとう」が楽しめます。あっさりとした味わいと、コクのある濃厚な味のコントラストは「歩成」のオリジナル。食欲を刺激する味は、家庭では再現できないほうとうの可能性を感じました。

FUNARI_04.jpg黄金ほうとう®ワイン豚入り

FUNARI_05.jpg黄金ほうとう®信玄どり入り

 「歩成」が目指すのは、「ほうとう」の食文化を更なる高みへと昇華すること。単なる郷土料理ではなく、ラーメン、うどん、そば、などに並ぶ麺のジャンルとして確立することを目指しています。言うなれば香川県のさぬきうどんのような存在。観光客に喜んでもらうことはもちろん、地元の人にとっての自宅で食べるものというイメージを打破し、外食として「ほうとう」を選んでもらえるようなブランドを作っていきたいという想いが込められているのです。
 富士河口湖町を訪れた際にはぜひ立ち寄って、王道でありながら挑戦しつづける歩成の「ほうとう」を食べてみてください。富士山を眺めながら食べる、こだわりのソウルフードの味は格別です。FUNARI_06.jpg

Article written by VALEM co., ltd.

ほうとう蔵 歩成 河口湖店
〒401-0301 山梨県南都留郡富士河口湖町船津6931
TEL:TEL:0555-25-6180
※詳細は下記リンクを参照してください。
http://www.funari.jp/

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