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山梨の「米」と「名水」を呑む。名山の水「山の酒」 山梨県酒造協同組合(Introduction of sake of Yamanashi)

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天に選ばれし、名水の地。山梨。

 山と自然に囲まれている山梨県は水源が豊富。全国に流通する多くの天然水の採水地となっています。割合にして全国のミネラルウォーターの約42%を供給しているそうです。
 大手の飲料水メーカーが山梨に参入する以前、古くから山梨県の酒造は山梨の名水を利用し酒を仕込んできました。近年、ワインだけでなく山梨の酒は世界でも認められる日本の"Sake"として認知されるほどメジャーな存在となっています。

 山梨県酒造協同組合ではそんな山梨の酒を知り、楽しんでもらいたいと特別なパッケージをご用意。それが県産米を使用し、山梨の名水で仕込まれた地酒の飲み比べセットです。
  山梨県内で醸造される日本酒のうち、山梨県産の米と水を100%使った、「山梨県原産地呼称日本酒管理制度」の認定基準に基づいた厳しい審査に適合した日本酒のみが「認定酒」とされます。その条件を満たした7つの酒を集めました。谷櫻(たにざくら)、甲斐男山(かいおとこやま)、七賢(しちけん)、太冠(たいかん)、春鶯囀(しゅんのうてん)、笹一(ささいち)、甲斐の開運(かいのかいうん)。山梨のそれぞれの地域の水系で醸された、山梨の「米」と「名水」を一挙に味わう贅沢なセットとなっています。

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水とお酒の関係

 「名水」は主に伏流水と呼ばれる地下水を指します。自然が織り成すフィルターを経て、濾過されて地表に湧き出てきた水が美味しいお酒を磨きます。1985年、環境省(当時は環境庁)が「八ヶ岳南麓高原湧水群」や「尾白川」など3ヵ所を「日本名水百選」に選定。2008年に平成の名水百選として「金峰山・瑞牆山源流」など4ヵ所が環境省より認定され、山梨県の名水は7ヵ所となりました。

 お酒の原料の8割を占めるのが水です。このように複数の「名水」を有していることで山梨ではさまざまな味わいの名酒が生まれます。7ヵ所の「名水」のうち「山の酒」飲み比べセットには、八ヶ岳山麓水系、南アルプス山麓水系、桂川流域、富士北麓水系の4つの名水から仕込まれた銘酒が封入されています。

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それぞれの水系と酒造

八ヶ岳山麓水系

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谷櫻(たにざくら)/谷櫻酒造

  嘉永元年(1848年)創業。敷地から大量の古銭が出土したことに由来し、屋号を「古銭屋」とする谷櫻酒造。小さな御神酒酒屋として始まり、八ヶ岳の風土に育まれながら昔ながらの酒造りを続けています。有機栽培米の使用など、自然と人に優しい酒造りを目指しています。

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甲斐男山(かいおとこやま)/八巻酒造店

  文久二年(1862年)創業。初代八巻仲衛門が八ヶ岳南麓、黒沢村で地域に根ざした酒造りを発祥とする八巻酒造店が仕込むお酒です。仕込み水には八ヶ岳の伏流水、酒造米には地元のお米を使用し、人々の記憶に残る美味しい酒造りを追求しています。

南アルプス山麓水系

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七賢(しちけん)/山梨銘醸

  江戸寛延三年(1750年)創業。名水の地である白州にて南アルプス、甲斐駒ヶ岳の伏流水で醸されています。山梨銘醸は初代北原伊兵衛光義より十二代、300年近くの伝統を脈々と受け継いでいます。「地産地消」の酒造りを行い、スパークリング清酒の開発など革新的な試みも行っています。

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太冠(たいかん)/太冠酒造

  明治10年(1877年)創業。武官が前途を祝うための冠を意味しており、出世、昇進、夢が叶う祝い酒として親しまれてきました。山梨県産の山田錦を使い、南アルプス山系水で仕込まれます。有機栽培米も使用。丹念に手造りし、躍動感のある味わいを醸しています。

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春鶯囀(しゅんのうてん) /萬屋醸造店

  寛政二年(1790年)創業。歌人、与謝野晶子が夫である鉄幹と蔵元を訪れた際に歌を詠み、感銘を受けた六代目当主が「一力正宗」を「春鶯囀」としたとされています(諸説あり)。米の栽培から醸造まで、地元にこだわった酒造りを続けています。

桂川流域

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笹一(ささいち)/笹一酒造

  寛文元年(1661年)に創業。日本酒の意味として使われた「笹」と日本一の富士山の「一」を取り、最高の日本酒を醸造したい思いから「笹一」とされました。富士山の雪解け水が長い年月をかけて濾過された水で、香りと味わいの伝統的な日本酒を醸しています。

富士北麓水系

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甲斐の開運(かいのかいうん)/井出醸造店

  江戸時代末期、十六代目当主の與五右衛門が従来の醤油醸造に加え、清酒製造を始めたことが始まり。標高850メートルの冷涼な気候の富士の麓、河口湖南岸で富士山麓系の湧水をふんだんに使用。個性を持ちながら飲み飽きない酒造りを信条としています。

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『山梨県原産地呼称日本酒認定酒』の認定基準

1.山梨県産の米を100%使用すること。
2.仕込み水は、山梨県が認定する地域産業資源の山系の水を使用すること。
3.精米歩合70%以下の純米酒。
4.醸造から製品集荷までの全ての工程を山梨県内で行うこと。
5.自醸酒であること。
6.その他、別に定める審査に合格したもの。

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 山梨の山の酒セットには名水をイメージしたデザインの特製のお猪口がふたつと、山梨の名水と酒について書かれたリーフレットが付属しています。水と人が育んだ味に思いをはせながら呑んでみると、一際味わい深い。なんて言ったらちょっとキザかもれませんが、最近では音楽イベントやファッションイベントなどでも振る舞われ、若い人たちの間でも人気が高まっています。酒を楽しむきっかけとして地元、山梨の酒を知るにはうってつけのセットです。ギフトとしても喜ばれそう。お酒が好きな人はもちろん、初心者だけれどお酒を嗜みたいという人にもおすすめです。

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 取材にご協力いただいた山梨県酒造協同組合 理事長 北原兵庫さん。「七賢」を醸す山梨銘醸の代表取締役を務めています。

山梨県原産地呼称認定純米酒
山梨の「山の酒」 純米酒飲み比べセット(7本入り)

【セット内容】
谷櫻、甲斐男山、七賢、太冠、春鶯囀、笹一、甲斐の開運
各180ml
名水デザインお猪口×2、リーフレット

Article written by VALEM co., ltd.

山梨県酒造協同組合
〒400-0043
山梨県甲府市国母4-15-5
Tel:055-224-4368
Mail:info@yamanashi-sake.jp
※詳細は下記URLを参照してください。
http://www.yamanashi-sake.jp/

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