Taverna Ai～甲府市青沼にある、本格的なパスタを気軽に食べられるイタリアン料理店

2025年07月01日

甲府市青沼、甲斐清和高校の北側にあるイタリア料理店「Taverna Ai（タベルナ アイ）」。2024年3月のオープン以来、"この味"を求めてリピーター客で賑わっています。店を営むのは、25年以上にわたり東京都内の有名ホテルなどで腕を振るってきた内山裕樹さんと、奥様のあいさん。
オープンの経緯について、「東京で長年暮らす中でライフステージが変化し、徐々に、生まれ育った山梨に貢献したいという思いが強くなっていきました」とあいさんは語ります。

「私自身は企業で新規事業開発に携わってきましたが、少子高齢化が進む地元に、何らかの形で貢献できたらと考えていました。夫も、いつかは自分の店を持ちたいという夢を持っていたので、子どもの手が少し離れたタイミングで甲府にUターンし、店をオープンすることを決意しました。店名『Taverna Ai』には、地域の皆さんに本格的なイタリアンを気軽に楽しんでほしいという思いと、甲府にいる昔の友人たちへ『私、ここで元気にお店をやっているよ』というメッセージを込めています。イタリア語で "食堂" を意味する『Taverna（タベルナ）』に、自分の名前を組み合わせました。」

スタイリッシュな雰囲気の店内には、わずか11席のみ。週4日のランチタイム限定で営業しており、基本のランチメニューは「パスタランチ」「自家製麺パスタランチ」「スペシャルパスタランチ」の3種類です。いずれも、自家製フォカッチャ・デザート・ドリンクが付いたお得なセットになっています。

一番人気の「スペシャルパスタランチ」は、月替わりで新メニューに切り替わるため、月が変わるのを楽しみに訪れる常連客も多いといいます。この日のメニューは、ハマグリと生ハムのそら豆クリームソースのパスタ。ハマグリの旨味と生ハムの食感に、濃厚なそら豆のクリームソースが絶妙に絡み合い、濃厚でありながらもサラリと食べられてしまう逸品です。

週替わりでメニューが切り替わる「パスタランチ」と「自家製麺パスタランチ」は、3種類の中から選ぶことができ、次に訪れたときには同じ味に出会えないかもしれない、まさに "一期一会" のパスタです。「自家製麺パスタランチ」のひとつ、牛ほほ肉とパプリカのラグーソースは、3時間じっくり煮込んだ牛ほほ肉が口の中でとろけ、パプリカの甘みが効いたミートソースが、もちっとした太めの自家製麺パスタによく絡みます。

具材たっぷりで濃厚なのに、もう一杯食べたくなるほどサラリと食べられる逸品。その美味しさの秘密は、「新鮮な旬の素材を使うこと」と「出汁」にあると、裕樹さんは話します。

「メニューを考える際には、その時期の旬な素材をたっぷり使用することを大切にしています。魚は市場から丸ごと1尾仕入れ、魚のアラや肉の骨、野菜の皮など、具材を余すところなく活用しています。さらに、全てのパスタに昆布水を加えること で、パスタソースを複雑に味付けしなくても深みのある味わいに仕上げています。」

高揚感を与えてくれる自慢のパスタに加え、営業日には毎日焼き上げているフォカッチャも人気です。外はカリッと香ばしく、中はもちっとした歯切れの良い食感が楽しめます。食後には、週替わりの自家製デザート白胡麻のパンナコッタを。白 胡麻の濃厚な風味とパンナコッタのやさしい甘さが口いっぱいに広がります。

テイクアウトメニューや自家製パンも充実。
他では味わえない自慢のパスタを今後は広めていきたい

テイクアウトメニューも充実しており、本格的なイタリアンを自宅や職場でも気軽に楽しめます。営業日の7時半から店頭で販売される約20種類のパンには、鴨と赤ワインいちじくソースのパンなど、イタリアンレストランならではの個性的なメニューが並びます。具材たっぷりのパンを求めて、朝から列をつくるお客様も少なくありません。

「地元・山梨に貢献したいという思いで店をオープンして1年が経ちました。地域の方を中心に、リピーターのお客様も徐々に増えてきています。今後もこの場所で、地域に愛されるお店づくりをしていきたいです。将来的には他では味わえない自慢のパスタソースを日本全国に広めていきたいです。」と、未来への思いを楽しそうに語る内山さん夫婦。ふたりが醸し出す温かい雰囲気に、お腹だけでなく心も満たされていきます。
メニューはInstagramで告知されるため、ぜひチェックを。今だけの美味しさを求めて、足を運んでみてください。ランチやテイクアウトは事前予約がおすすめです。