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公園ってやっぱりいいな!公園の種類やメリット

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公園って、運動したり四季を感じたりゆっくりベンチでお話したり・・・メリットが多いね

公園の解説

公園ってやっぱりいいな!

私たちに身近な公園ですが、メリットを知るとなかなか深い。 知らなくたって五感で楽しむのが公園ですが、最近注目される非認知能力への効果や一日過ごせる国営公園など知っていればまた公園の楽しみ方が広がりそうですよ。

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近所の小さな公園から大自然の広大な公園までいろんな公園があるのね

公園とは?

公園とは、市民が憩い、スポーツやレクリエーション、散策の場として公開された場所です。
そのエリアの自然環境、生態を保護することが目的の公園もあります(自然公園など)。

ヨーロッパでは、良好な環境で散歩・ランニングなどの運動を行えるのは市民の権利(市民権)と捉えられています。もともとPark(パーク、囲い地)とは王様や貴族が所有する広大な狩猟地を意味しました。やがて時代の変遷とともに、市民が利用できるように開放されたものが公園(Public Park)の始まりです。

公園の種類

公園は管理・運営の面から見ると都道府県や公共団体などさまざまですが、目的の面から見ると以下のような種類があります。山梨県内外の公園を例にご紹介します。 (行政上の名称を基本にしていますが、一部分かりやすいように便宜的な表現でまとめています)

子ども向けの公園・児童公園

子ども向けの公園の一つに『児童遊園(じどうゆうえん)』があります。 児童遊園は児童福祉法に規定された子ども向けの公園で、子どもの健康を増進することや情緒を豊かにすることが目的です。すべり台やブランコ、ジャングルジムなど、子どもが安全に遊べる場として整備されています。

総合公園

総合公園とは、市民の散歩、運動、休息、遊戯など総合的な目的で利用できる公園のことです。「面積が10~50ヘクタールを標準として配置する」という決まりがあります。50ヘクタールとなれば東京ドーム10個分以上なので、かなり広い公園ですね。
山梨にも県民に愛される総合公園がいくつもあります。
たとえば笛吹川フルーツ公園はくだものをテーマにした都市公園で、農業体験、料理教室など山梨の産物や風土を五感で楽しめます。 高台に位置するので富士山や甲府盆地、南アルプスなど大地の躍動を感じられる景色が見事。その夜景は「新日本三大夜景」にも選出されました。

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わんぱくドーム(写真右)ではアスレチック遊具が充実(笛吹川フルーツ公園、山梨県)

スポーツ公園

運動・スポーツの機能のある公園です。大きなグランドや競技場を有していて、ランニングやサイクリングコースが整備されています。スポーツが趣味の方にはとくにうれしいですね。

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球場やテニスコート、ランニングコースが整備され、山梨県民に親しまれる小瀬スポーツ公園(山梨県)

庭園・史跡を活用した公園

歴史的遺産や史跡、旧庭園などを活かした公園です。落ち着いた雰囲気があって人気です。 たとえば新宿御苑は大都会にあって緑あふれた憩いの場として多くの人に親しまれてきました。もともと江戸時代に信州高遠藩主の屋敷だった場所が、御料地、皇室庭園を経て国民公園となった場所です。 ※国民公園については後述します。

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大都会に広がる森(新宿御苑、東京)

もっと古い時代をモチーフにした公園もあります。たとえば、梅之木遺跡公園(山梨県)です。 約5000年前、縄文時代中期の環状集落跡を活かした遺跡公園で、当時、縄文人が生活で使っていた道(川へ下りるための小径)が見つかったため、これを同じ場所に再現しました。ボランティアにより手作業で竪穴住居を復元し、当時の景観を再現しているなど、個性的な取り組みが縄文ファンに注目されています。

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5000年間の風景と近い場所でひとときを過ごせる(梅之木遺跡公園、山梨県)

自然を活かした公園(森林公園、海浜公園など)

森林、高山帯、川沿い、海沿いがそのまま指定された公園です。遊歩道やキャンプ場、釣り場が整備されているので自然を愛でたり動植物に触れあうことができます。
場所によっては、定められたエリア以外での火気使用、立ち入り、動植物の採取が禁止されているので注意します。
山梨県の「金川の森」は、もともと水防林として整備されただけに、いくつもの森が連なる形でできあがった公園です。一般的に公園と聞けば芝生が広がるイメージですが、ここは森の中。昆虫・自然好きな子どものリピート率が高いようです。

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金川の森(山梨県)

国営公園

国営公園はその土地の風土や地形を生かして整備された「営造物公園」のひとつです。
『営物』とは施設のことで、地理の特異性やコンセプトに応じて公園の形態を創り出し、来園者に遊んでもらう、学んでもらう場所。
そのため、子どもも大人も楽しめるイベント(手こぎボートや雪遊び、星観察、生き物観察など)が常時企画され、家族で一日ゆったり楽しめます。HPを眺めるだけでもワクワクしますよ!

以下に日本の国営公園の一覧リンクをご紹介しますので、まずはネットで旅してみてはいかが?

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出典:日本の国営公園(国土交通省)

滝野すずらん丘陵公園
国営みちのく杜の湖畔公園
国営ひたち海浜公園
国営武蔵丘陵森林公園
国営昭和記念公園
国営東京臨海広域防災公園
国営アルプスあづみの公園
国営越後丘陵公園
国営木曽三川公園
淀川河川公園
国営飛鳥・平城宮跡歴史公園
国営明石海峡公園
国営備北丘陵公園
国営讃岐まんのう公園
海の中道海浜公園
国営吉野ヶ里歴史公園
国営沖縄記念公園

国営公園、国立公園、国定公園の違い

国営公園、国立公園、国定公園など『国』という字が入った公園が多くありますが、この違いは何でしょうか?

『国営公園』は都市公園法に基づいて国土交通省が管理する公園で『営造物公園』と言われます。営造物は人工物なので、人が園内で楽しむための公園です。
『国民公園』は、環境省が管理する同じく営造物公園。先ほどの新宿御苑がこれに当たります。
『国立公園』『国定公園』は自然公園法に基づいて指定された『自然公園』で、『国立公園』は国が、『国定公園』は都道府県が管理します。『自然公園』とは、特色ある自然景観や動植物を保護しつつ、人がその自然に触れあい親しめるように管理された公園のことです。国や市町村の所有地だけでなく民有地も指定されます。

公園のメリット〜どうやら心身にいい影響

公園にはどうやら、心身にいい影響がいろいろあるようです。

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公園のメリット

運動・体力・技術の向上

ブランコやシーソー、登り棒などで遊べば、基礎的な運動感覚が身につきます。また、野球やサッカー、テニスなどスポーツ競技の練習で技術を向上できます。

リラックス効果・ストレス発散

日々の生活でストレスが溜まることもありますが、公園で深呼吸したり散策すれば気持ちも楽になるでしょう。

非認知能力を培える

学力テストや偏差値のように点数化できないけど、子どもの人生を豊かにする一連の能力を非認知能力(non-cognitive skills)と呼びます。具体的には、目標に向かって頑張る力、やり抜く力、自己肯定感、自制性、他者への配慮、論理的思考力などです。
非認知能力が「自然遊び」から得られる部分が多いことは専門家の認めるところです。そのような場を提供してくれる公園に、昔からママやパパが我が子を度々連れていくのは、本能的に子どもの資質が育まれることを知っていたからかもしれませんね。
以前の記事もぜひご覧下さい↓
「非認知能力とは?」

大切な人との距離を縮められる

思えば、ゆっくり座って落ち着いて話せる場所はそう多くありません。
今の社会は音と動きが多すぎます。それに反応することは自分の時間を明け渡すこと。でも本当は、自分の時間は大切な人に渡したいものですね!
公園のベンチは大切な人との距離を縮める時間を提供してくれます。ただし、必ず縮まるというわけではないのでご注意を。それは二人の相性次第、あなたが何を語るか次第。




いかがでしたか?
公園は、ひとの今と未来に影響する場でした。
近所の小さな公園から山々を包む大きな公園まで、数え切れないくらいの公園が日本にはあります。これは一生の付き合いと思って四季折々、年齢折々、公園を訪れてみてはいかがでしょうか?

written by ヒノキブンコ

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