
来月開業の「こうふ亀屋座」で内覧会 小江戸の情緒を演出
甲府市が甲府城南側に整備を進めていた歴史文化交流施設「こうふ亀屋座」と飲食物販施設「小江戸甲府花小路」が完成し、28日に内覧会が開かれた。小江戸の情緒を演出した施設が並び、石垣を眺められる開放的な広場が設けられた。花小路には9テナントが出店。一連の施設は4月19日にオープンする。
亀屋座は1階と2階桟敷席で計120人を収容できる演芸場のほか、屋外からも直接出入り可能な多目的室5部屋を設けた。隣接する広場は円形ステージと約100人分の階段状のベンチがあり、イベントなどに活用できる。
レンタサイクルも整備。市が民間事業者と連携して開発した、誰でも扱える状態の水素燃料電池を搭載した電動アシスト付き自転車3台などを貸し出す。
花小路はタンザワHD(同市、丹沢大一社長)が整備、運営する。散策路の東西に面して木造2階建ての建物が並び、ほうとうや県産果実を使った商品、ジュエリーなどを扱う店舗が入る。
28日は亀屋座で完成報告会見があり、樋口雄一市長は「新たな甲府の街並みができるスタートに立った」と述べた。市は一連の施設で年間約60万人の来場者を見込んでいる。
一方、花小路は計18テナント分のスペースがあり、丹沢社長は「現在も複数の事業者と協議をしている。年内には他のテナントを集めたい」と話した。