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「大蛇退治」無病息災祈る 甲州・大善寺で藤切り祭

「大蛇退治」無病息災祈る 甲州・大善寺で藤切り祭

 甲州市勝沼町勝沼の大善寺で5日、約1,300年前から続く奇祭「藤切り祭」が開かれた。修験者が切り落とした大蛇に見立てたフジのつるを参拝者が受け取り、一年間の無病息災を祈った。
 祭りは、修験道の開祖とされる役小角が大蛇を退治し、地域の人を救ったという故事が起源。フジのつるには開運や果実豊作、厄よけのご利益があるとされ、国の選択無形民俗文化財に指定されている。
 見どころの一つである「大蛇退治」では、高さ約4メートルの神木につり下げたフジのつるを修験者が刀で切り落とした。
 以前は切り落としたフジを参拝者が奪い合っていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。5類移行後も安全面に配慮し、切り分けて希望者に手渡す形としている。
 井上哲秀長老(78)は「時代の変化に合わせながら、伝統ある祭りを守り続けたい」と話した。

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