
タケノコで地域元気に 右左口町・七覚地区住民 放棄地活用売店で交流
甲府市右左口町の七覚地区の住民でつくる「七覚たけのこ組合」は、地区内の耕作放棄地を活用してタケノコ栽培に取り組んでいる。収穫物は地区内に設けた売店で販売し、売り上げは地域活動などに活用。メンバーは「売店を地域の一つの拠点とし、タケノコを通して地元を盛り上げたい」と意気込んでいる。
地域住民が環境や景観の美化などに取り組む「七覚むらづくり協議会」の会員が、静岡県内でタケノコ栽培を視察したことをきっかけに、協議会メンバーが中心となり2019年9月に組合を設立。山間部の耕作放棄地約30アールでモウソウダケを栽培している。現在14人が所属し、肥料を与えたり、電気柵で囲ったりするなどして毎年最盛期の4月ごろに収穫している。
昨年、地区内に売店を設けて試行的にタケノコの販売を開始。今年から本格的な販売をスタートし、組合員が製作した看板やのぼり旗を国道358号沿いや売店周辺に設けてPRした。朝収穫したタケノコを当日販売し、多い時には40~50本が店頭に並んだという。売店では七覚いきいきサロンのメンバーもボランティアで店番を担った。
今季の営業は終了したが、来年も販売する予定。タケノコの収穫期に合わせて祭りを開催したり、加工品を販売したりすることも検討している。組合の柿嶋敦代表は「売店をサロンのように住民が集う場所にしたい。地域づくりを盛り上げるため、継続した活動にしていく」と話している。