
100円朝食企業が支援 山梨大物価高、10月以降も実施
物価高の影響に直面している学生を支援しようと、山梨大は12日、甲府キャンパスと中央・医学部キャンパスの食堂で、朝食メニューの「100円ごはん」の提供を始めた。本年度は県内企業から支援の申し出があり、初めて10月以降にも実施する。
「100円ごはん」の提供は2023年度から始めた。電気やガス料金の高騰やコメ価格の高止まりなど物価高の影響に悩む学生を経済的に支援し、朝食の提供で生活リズムを乱すことなく学業に専念する環境を整えてもらう。
甲府キャンパスでは午前8時15分~9時半に、日替わりセットとカレーライスセットを200食提供。医学部キャンパスでは午前10時半~午後1時に、おにぎりと飲料のセットを100食提供している。5月23日まで実施している。
本年度は、総合建設業の早野組(同市東光寺1丁目、早野正泰社長)から支援の申し出があり、10月以降に2回目を行う予定という。8日に同大で、協力金の寄贈式が行われた。
提供初日の12日朝に甲府キャンパスの食堂で提供された日替わりメニューは、ハムカツとオムレツの定食。工学部機械工学科3年の川本真士さん(20)は「朝ご飯を作るのは大変なので普段は食べないことが多い。健康的なメニューでおなかを満たせたので来てよかった」と笑顔を見せた。生命環境学部地域社会システム学科2年の大矢修司さん(19)は「物価高で生活が苦しいので、安く食事ができてうれしい」と話した。