
高校生と初の救助訓練
2025年05月22日
南アルプス署は16日、南アルプス・巨摩高などと連携し、同校で地震被害を想定した救助訓練を行った。署によると、警察署と高校が連携した災害救助訓練は県内で初めて。
同署や同校、南アルプス市消防本部、白根徳洲会病院の災害派遣医療チーム(DMAT)から約560人が参加。同市西部で最大震度7の地震が発生し、教室や屋上に複数人の生徒が取り残され、玄関先ではがれきに巻き込まれた生徒が負傷したとの想定で行った。
生徒は駐車場に避難し、担任が安否を確認。教員から110番を受けた署員が、がれきに見立てた椅子や机を取り除いて生徒を救助し、DMATが応急処置や治療の優先順位を決めるトリアージを行った。
はしご車で屋上に取り残された生徒を救助したり、4階の教室から救助袋を使って脱出したりする訓練もした。署の井出仁警備課長は「高校生に参加してもらったことで、より実践的な訓練ができた。実際の災害時もスピーディーに対応していきたい」と話した。

