
陸上選手が小中生指導 所属企業と連携裾野拡大へ 富士吉田
富士吉田市陸上競技協会(富士吉田陸協)は、県内外で活躍する陸上選手が所属する市内の企業などと協力し、小中学生を対象とした陸上教室を開いている。現役選手の指導の下で、子どもたちに陸上に親しんでもらうことで裾野の拡大を図る。
協力しているのは、富士山GXホールディングス、芙蓉建設、山梨さえき、都留信用組合、富岳貸切自動車。取り組みは地域貢献の一環で昨年スタートし、7~11月に3回開催。1回当たり約50人が参加し、選手から「走る」「跳ねる」「投げる」といった基本動作を学んだ。教室運営に携わる陸上競技地域連携推進ディレクターの渡辺悟さんは「間近でトップ選手と触れ合うことができ、子どもたちは喜んでいた」と手応えを語る。
今年は4回の開催を予定。初回は6月29日に富士山の銘水スタジアムで開き、富士山GXホールディングスの田中陽夏莉選手ら5人が指導に当たる。2016年リオデジャネイロ五輪陸上男子400メートル障害に出場した野沢啓佑さん(南アルプス市出身)も参加するという。渡辺さんは「スポーツの楽しさを知り、技術を習得し、将来的には陸上をしてもらいたい」と期待を込める。
教室の対象は富士吉田市や周辺地域の小中学生。6月29日の教室は20日まで申し込みを受け付けている。参加無料。問い合わせは富士吉田陸協事務局、電話0555(24)4272。

