
中高生「居場所」イオンに 昭和で県 初日から交流深める
県は7月3日、中高生の居場所「放課後cafélab(カフェラボ)」を昭和・イオンモール甲府昭和3階のイオンホールに開設した。学習スペースやWi-Fi(ワイファイ)環境を整備しているほか、利用者が中心となったイベント企画なども想定していて、来年1月まで不定期で開く。同日はキックオフイベントが開かれ、利用者が人工知能(AI)を活用して居場所のロゴを作成した。
居場所を運営するのは甲斐市内で子ども食堂「寺GO飯」を開く一般社団法人ソーシャルテンプル(近藤玄純代表理事)。同法人は居場所の開設に向け、子ども食堂でボランティアをする高校生らが求める居場所について意見を聞いてきた。
3日は高校生9人が利用。キックオフイベントでは居場所のイメージを話し合い、AIを活用してロゴマークの制作に取り組んだ。塩沢優奈さん(山梨学院高3年)は「日頃AIを使っているが、実用的な機能を知ることができた」と感想。門脇悠太さん(同)は「学校以外の人に関わるのはインターネットが中心。色んな人に出会い、コミュニケーションを磨ける場にもなる」と話した。
居場所は来年1月まで、イオンモールまたは昭和町上河東の妙福寺で不定期で開設する。学習や交流に使えるスペースを設け、常駐のスタッフが利用者の交流をサポートする。利用者も運営に携わり、社会課題の学びにつながるイベントも開く。近藤代表理事は「学び、休息し、交流を深められる多機能な場としたい」と話した。
7月は9、12日の午後4~8時にイオンモールで開き、居場所のチラシなどを作成する予定。開設予定は県のホームページなどで周知する。