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農薬 ドローンで散布 山梨市の企業 農家依頼受け代行

農薬 ドローンで散布 山梨市の企業 農家依頼受け代行

 ドローン事業などを手がける「グローカル・ネット」(山梨市大野、仲沢公彦社長)はドローンを使った農薬散布事業に乗り出す。農業従事者の高齢化が進む中、水稲農業の省力化と効率化につなげようと、農家からの依頼を受け、農薬散布を代行する。7月2日には中央市内でドローンによる農薬散布のデモンストレーションがあり、地域住民らに機能を紹介した。
 使用するのは、エンジンとドローンの企画製造を手がける「石川エナジーリサーチ」(群馬県太田市、石川満社長)が5月にリリースした農薬散布用ドローン。機体は高さ53センチ、幅96センチ四方で、重さは16・9キロ。約3メートルの高さからカメムシなどの病害虫を防除する農薬の液剤または粒剤を散布できる。タンク容量は8リットルで1ヘクタールの水田に対応。1ヘクタールあたり約10分で散布が終了するという。
 中央市臼井阿原の農産物直売所「四季新鮮収穫広場 た・から」が管理する水田で実施されたデモンストレーションでは、仲沢社長が送信機を操作して1,700平方メートルの水田に農薬の代わりに水を散布。自動飛行も実演した。
 仲沢社長は「猛暑期の農薬散布作業は肉体的負担も大きい。トウモロコシや垣根式のブドウ畑などにも応用でき、スマート農業の導入に寄与したい」と話した。
 「グローカル・ネット」では水田5千平方メートル以上(千平方メートルあたり2千円)で農薬散布を代行する。


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