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投票済証、高校生の手で

投票済証、高校生の手で

 県内の自治体選挙管理委員会が、地域の高校生と協力して、選挙で投票したことを証明する「投票済証明書」を作る動きが広がっている。7月3日に公示された参院選では、甲州市選管が塩山高書道部の生徒に依頼して証明書の文字をしたためてもらったほか、笛吹市では笛吹高の生徒が図柄をデザインした。生徒たちは「有権者が投票に行くきっかけになればいい」と期待している。
 甲州市選管は、若年層の投票率向上などを目的に塩山高書道部に証明書の揮毫を初めて依頼した。証明書は縦約15センチ、横約10センチで、中央に「投票済証」と大きく書かれている。期日前投票期間と7月20日の投票日に、市内の投票所で投票した希望者に1枚ずつ渡す。
 3日には、同部長の雨宮来咲さん、副部長の野田千尋さん=いずれも3年=らが市役所を訪問し、証明書のデザインをお披露目した。市選管の岩下洋委員長は「力作で、有権者の投票意欲の向上につながると思う」と感謝した。
 一方、笛吹市選管は、2022年の参院選から笛吹高の生徒に証明書のデザインを依頼。今回は同校美術部と美術の授業を受ける3年生が33案を作成し、4案が採用された。市特産のブドウや桃のほか、伝統行事の鵜飼いの鵜を色鉛筆などで描いている。期日前投票期間を含め、市内の投票所に置き、希望者がもらうことができる。
 美術部長で総合学科3年の守家彩生さんは「若い人たちが投票に行くきっかけになればいい」と話している。


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