
「日々丁寧に」三島に感銘 山中湖グリーンパーク フォレストサロン
2025年07月21日
山中湖村教委は7月13日、同村平野の山中湖情報創造館で、三島由紀夫について考える「山中湖グリーンパーク フォレストサロン」を開いた。三島作品の舞台や映画に出演経験がある俳優の東出昌大さんらが登壇した。
県内外から約90人が参加し、東出さんと三島由紀夫文学館(同村)の佐藤秀明館長、同館の山中剛史研究員が登壇。東出さんは三島の著作「若きサムライのために」や「葉隠入門」の内容に言及し、「人はいつ死ぬか分からないからこそ、日々を美しく丁寧に生きるべきだという教えに心を打たれた」と語った。また、現代社会について「豊かさを追い求めるあまり、人間が本来持っている精神性を見失っている」との見方を示した。
東出さんが来場者の質問に答える時間もあった。「自身の欲求とどのように付き合ったらいいか」という質問には、「あえて自分に負荷をかけて、『めんどくさい』を楽しめるようになると欲求とうまく付き合える」と答えた。

