
観光公害、犯罪対策で提言
2025年08月07日
県内の高校生が行政課題について提言する「高校生議会」が7月31日、甲府・県議会議事堂で開かれた。生徒16人がそれぞれオーバーツーリズムやインターネット犯罪の対策などについて意見を述べた。
特別支援学校を含む16校の32人が参加。16人が登壇した他、傍聴のみの生徒もいた。
ひばりが丘高2年の天野卓朗さんは、学校がある富士吉田市内に多くの外国人観光客が訪れている状況と、それに伴う道路の混雑や路上での写真撮影などの問題点を説明。主要な観光地をつなぐ道路整備や交通網の充実によって、「(観光客の)分散化を図ることができる」とした。
甲府一高3年の前野ほの花さんは、ネット犯罪の加害者、被害者にならないためには「正しい知識を得ることが必要」と指摘。防犯などにつながる啓発アプリの積極的な活用を提案した。
県議会の渡辺淳也議長は「大変貴重な提言を多数いただいた。提言が県の事業として実現する可能性があるため、ぜひ県の取り組みに注目してほしい」と呼びかけた。
高校生議会は、議会や県政に対する関心を高め、政治参加を促すことを目的に県議会が2018年から開いている。

