
太陽電池でブドウ着色 県実験
県は8月27日、山梨市の果樹試験場で、発電と農作物栽培が両立できる有機薄膜太陽電池を使ったブドウの着色向上の実証試験の現地説明会を開き、試験概要や収穫したブドウの着色の違いを紹介した。県などは2027年まで研究を続け、実用化につなげたい考え。
県は再生可能エネルギーを生産、活用し、農業分野での脱炭素化と県産農作物のブランド力向上を目指している。試験は諏訪東京理科大と共同で行い、県が開発した赤系オリジナルブドウ品種「サンシャインレッド」を対象に実施。ブドウ棚上の簡易雨よけに薄くて曲がるフィルム形状で光を通す太陽電池を貼り、試験を行っている。
説明会には、長崎幸太郎知事や諏訪東京理科大の渡辺康之教授らが出席。有機薄膜太陽電池で発電した電力を使って夜間に発光ダイオード(LED)ライトを当てて育てたブドウと通常のブドウを並べ、県担当者が「ライトを当てたブドウのほうが色づきがいい」などと説明した。
27年までの3年間で試験データを収集し、発電量や耐久性、ブドウの生育への影響などを調べる。渡辺教授は「挑戦的な試みだが、1年目はうまくいっている。有機薄膜太陽電池は農業分野で非常に期待の高い技術で、山梨県とタッグを組んで取り組んでいきたい」と話した。

