
電気自動車救助活動 感電事故防止へ研修
2025年11月27日
富士吉田市とあいおいニッセイ同和損害保険(東京)は、同市の富士五湖消防本部庁舎で、ハイブリッドカーなどをテーマにした、救助対応に関する研修を開いた。電気自動車の普及が進む中で、救助活動中の感電事故といった2次被害を防ごうと初めて企画した。
同本部所属の消防署員や県警機動隊員、富士吉田署員、自衛隊員ら約60人が参加し、11月5日に実施。講師を務めた自動車事故などの調査を担当する同社社員らは、ハイブリッドカーや電気自動車はガソリン車と違って高電圧がかかっているため、感電の危険性があると指摘。レスキュー時には絶縁手袋を着用した上で、10分程度の放電が必要と説明した。
研修は、市と同社が結ぶ包括連携協定の一環で実施した。同社によると、県内で同様の研修を開いたのは初。市安全対策課の担当者は「人命救助に関わる人たち自身が被害に遭わないため、事前に学習できる機会になればいい」と話した。

