
絶滅危惧カメムシ発見 笛吹県内初国内で36年ぶり
環境省のレッドデータブックで絶滅危惧2類に分類されているフサヒゲサシガメが、36年ぶりに国内で見つかった。石川県ふれあい昆虫館の学芸員で笛吹市出身の斉木亮太さん(38)が、市内の山間地で発見。フサヒゲサシガメは生態が明らかになっておらず、斉木さんは「研究が進み、保全に役立つことを期待したい」と話している。
斉木さんによると、フサヒゲサシガメはサシガメ科に属する体長5ミリ前後の陸生昆虫で、カメムシの仲間。昆虫の体液を吸って栄養にしているとみられる。海外の別種ではアリを捕食するが、詳しい生息地や生態は分かっていない。
斉木さんは昨年5月に帰省した際、笛吹市内で発見した。フサヒゲサシガメは1989年5月に岡山県で見つかったのが最後で、発見は36年ぶりとなる。山梨県内では初めて見つかった。
斉木さんらのチームはアリを捕食するかどうかなどの個体調査を行い、論文を執筆した。論文は、日本昆虫分類学会の学会誌に掲載された。絶滅危惧2類に分類されている昆虫は185種。斉木さんは「今回の発見を皮切りに希少種の生態が明らかになるといい」と話している。
石川県ふれあい昆虫館は1月4日から、見つかったフサヒゲサシガメの標本や論文を展示している。

