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清泉寮 冬のヘイライド (WINTER HEY RIDE JOHN DEERE TRACTOR TOUR)

seisenryo_vol.2_1.jpg 清泉寮といえば、濃厚で美味しいソフトクリームというイメージが強いですが、トラクターの荷台に乗って牧草地を回る「ヘイライド」をご存じでしょうか。
 夏場やGWにも開催されるヘイライド。冬季期間は土日と祝日に運行し、一人500円で楽しむことが出来ます。運行時間は朝の10時~14時まで1時間ごと。ソフトクリームを販売している清泉寮のジャージーハットにて乗車チケットを購入可能。天気が良ければ広大な牧草地の向こうに富士山を望むことが出来ます。
 さらに、南アルプスや八ヶ岳が眼前にそびえる壮大な景色は、冬の澄んだ空気の方が美しく見られるそうです。寒い時期だからこそ見られる光景をトラクターの荷台に乗って楽しんでみてはいかがでしょうか。seisenryo_vol.2_2.jpg

 乗り込むトラクターは、アメリカのイリノイ州の農業機械メーカー、ディア・アンド・カンパニーのブランドであるJOHN DEERE(ジョンディア)のもの。黄色と緑のカラーリングが特徴的です。
 このジョンディアは清里に非常に縁が深いブランドで、清泉寮のほか、レストランROCKや清里の各地で目にすることができ、清里開拓のシンボルの一つとして地域に親しまれています。
 1951年、清里開拓の父といわれるポール・ラッシュが農村開拓のため寄付を募っていた際に、一人の実業家が1台のトラクターを寄付したことで清里にジョンディアがやってきました。ポール・ラッシュは高地でも農業が出来るよう、酪農や西洋野菜の栽培などを伝えましたが、牛を飼育するための牧草地や農地を切り拓くのに、農業用機械は欠かせないものだったのです。
 時を同じくして、ディア・アンド・カンパニーもアジア地域での販路拡大を目指していました。これを機に、清里とディア・アンド・カンパニーは相互にメリットのあるかたちで協力関係を築いていきます。清里には農業学校が作られ、最先端の農業機械、農業技術を学びに各地から多くの人が集まりました。ジョンディアは清里を起点に、全国へ普及していく一因となったのです。seisenryo_vol2_3.jpgseisenryo_vol2_4.jpg

 もともと清泉寮は1938年当時、研修用のキャンプ場として運営されていました。しかし、1955年に火事により焼失。1957年に現在の清泉寮が出来ました。
 以後、60年にわたって清里に存在しています。ポール・ラッシュは立教大学で教鞭を振るいキリスト教に基づく青年活動も指導をしていました。自然の中で青年たちが学ぶ環境づくりのために清泉寮を建設し、活用したそうです。
 現在、一般の宿泊に加え学校や企業、団体の研修宿泊施設として利用されています。清泉寮を運営するキープ協会の「キープ」はKiyosato Educational Experiment Project(清里教育実験計画)の頭文字を取ったもの。協会の主な目的は青少年の教育や国際交流、地域協同を目的としています。こうした歴史を踏まえつつ、トラクターから牧草地を眺めてみると、非常に感慨深いものがあります。途中、森からひょっこりシカが顔をだしました。エサを求めてよく牧草地に現れるそうです。清里の歴史の足跡と自然をゆったりと楽しむヘイライド。少し高さのある荷台から見る景色は、普段とは違った視点と地域の魅力を教えてくれました。seisenryo_vol2_5.jpg

Article written by VALEM co., ltd.

清泉寮
〒407-0301
山梨県北杜市高根町清里3545
電話:0551-48-2111
※詳細は下記リンクを参照してください。
http://www.seisenryo.jp/

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