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UFOはいるの?宇宙人・地球外生命体はいる?

UFOはいる?宇宙人、地球外生命体はいる?

だれしも考えたことがある疑問ですが、今回は、とある山梨在住の科学好きが自分の友達に詳しく教えているので、その会話を聞いてみましょう。

聞き手

宇宙人のミイラがメキシコ議会で公開されたというニュースを見た。ペルーのナスカの地上絵の近くで見つかったとか

解説者

それについては専門家からは否定的意見が多く、科学的調査も保留されてる。第三者機関がDNA分析して調査できるなら真偽がはっきりするかもしれないけど、それができていないからなんとも言えない。このミイラを報告した人たちは2015年にもペルーで発見されたミイラを宇宙人として発表したけど、その後の科学的調査で人間のものと判明したみたい

聞き手

チリでも宇宙人のミイラが見つかったというニュースを聞いたことがある

解説者

それも発表から15年後の2018年にDNA調査で人間のものと判明してる。宇宙人⁉というニュースは広がりやすいけど、その後の調査結果はなかなか広がらない

聞き手

じゃあ、地球外生命体はいないの?

解説者

いると思う

聞き手

え?そうなの?

解説者

地球外生命体は近い将来見つかると思う

聞き手

そんな断言していいの?

解説者

水があり大気がありメタンも実際に検出されてる火星にはメタン菌など微生物がいる可能性が非常に高いと個人的には思う。それも、地球のシークエンサーで分析できるくらい近い遺伝物質を彼らは使っていると思う

聞き手

シークワーサー?

解説者

シークエンサー。DNA配列を読む装置だよ。その初めの旗をどの国が取るかの段階に来ていると思う

聞き手

思う思う星人だな、さっきから君は

解説者

予想でしかないからね。木星の衛星エウロパや土星の衛星エンケラドゥスにはもっと高等な生命がいる可能性もあると思う。

聞き手

高等な生命?

解説者

うん。エウロパは表面の氷の下に広大な海が存在することがほぼ確定してる。ハッブル宇宙望遠鏡によってエウロパの表面から水蒸気のようなものがエベレストの標高の20倍の高さまで吹き出しているらしいよ。水蒸気があるということは温かい場所が存在するということになる。魚のような生命が大量に存在すると試算した科学者もいるよ

聞き手

釣ってみたい

解説者

(笑)

解説者

はやぶさ2が持ち帰った小惑星リュウグウの石からアミノ酸が何種類も見つかった。これまでも隕石にアミノ酸が検出されたという報告はあったけど、地球へ落下したあとに地球のアミノ酸に汚染されたものかどうかを区別できなかった。それが今回、惑星の中にアミノ酸が存在することがはっきりしたんだ。宇宙に漂う惑星や彗星にはDNAやRNAのもとになる物質やアミノ酸が含まれることがわかってきてる。するとどうなったと思う?

聞き手

いきなり質問?・・・隕石からいいお出汁が取れるようになった?

解説者

ちがうよ。地球の生命の起源を宇宙に求める説も真剣に議論されるようになった。パンスペルミア説っていうんだ

解説者

ただ、ここで問われているのはそういうことじゃないよね。そういうちっちゃい生き物じゃなくて、UFOとか宇宙人とか、いわゆる地球外「知的」生命体はいるのか、ということだよね?

聞き手

そうそう、脱線し過ぎ。宇宙人はいるの?

解説者

分からない。世界の著名な学者を10人集めたとしても、だれも答えられない問題だよ

聞き手

だよね

解説者

ただね。地球のように水が存在して生命が存在する可能性のある惑星は、天の川銀河だけでも100億個あるらしい。恒星の4つに1つは地球型惑星が存在するという2019年の研究*から試算されてる。うちらの銀河だけで100億個。そして、銀河はこの宇宙に2兆個存在するんだよ

ufohaiuno_02.pngのサムネイル画像

地球外生命体の可能性



聞き手

うちらの銀河というのは天の川銀河だよね?

解説者

そうそう

聞き手

そうなると、知的生命体は地球以外にもいて当然と考えるのが自然ね

解説者

実際、その考えを持つ学者は多いよ。山梨県立図書館にある何万冊の本はその背表紙だけで中身はぜんぶ白紙だった、地球というただ一冊の本を除いては、というのは、あまりに主人公的すぎる

聞き手

例えが独特でよく分からない・・・じゃあUFOはいる?

解説者

地球外知的生命体のUFO・・・彼らが乗り物を作っていればそれはUFOということなのだろうけど、その乗り物が果たして地球まで来れるかどうか・・・

聞き手

遠いから?

解説者

そう、遠すぎる。太陽系に最も近い恒星はプロキシマ・ケンタウリ(=ケンタウルス座アルファ星C)で、地球から4.2光年離れてる。4光年の距離を超えてここまで来るのは容易なことじゃないんだ

聞き手

ボイジャーだっけ?人類の名品を載せて飛び立った探査船あったよね?あれなら1光年くらい行ったかな?

解説者

ボイジャーは46年前に発射されて今200億km遠くまで行ったよ。でも1光年は9兆kmだよ。ボイジャーは1光年の0.2%は進んだ

聞き手

無力感すご



解説者

それで立ち上がったのがSETI (セティ、地球外知的生命体探査:Search for Extra Terrestrial Intelligence)だよ。地球までお越しになるのは難しいかもしれない。でも向こうが文明の証拠として電波を発しているなら、それを探せば地球外知的生命体を見つけられるかもしれない。そう考えて、研究者たちが探索を始めたんだよ

聞き手

具体的には何をするの?

解説者

世界中の研究機関がいろんなことをしてきたよ。たとえば電波望遠鏡や光学望遠鏡を近場の惑星や恒星に向けて、他の文明が発しているかもしれない電波やレーザー光を検出しようとしたりダイソン球がないか探したり

聞き手

ダイソン球って言葉が気になったけど、今はその説明はいい。もう頭がいっぱいだから。LED球の仲間だと思っとく。それで宇宙人からの電波は見つかったの?

解説者

実は・・・

聞き手

え?ほんとに?

解説者

2015 年にロシアの天文台の電波望遠鏡が92光年離れたヘラクレス座にあるHD164595という恒星の方向から強い単一電波を2秒間受信したと2016年に発表した

聞き手

ほんとに?

解説者

うん。でも、その後、その望遠鏡を運用するロシア科学アカデミーはこの信号は地球由来のものであった可能性が高いと発表した。だから違ったみたい

聞き手

そう簡単には見つからないよね

解説者

もし地球まで来れる技術を持っている知的生命がいるとしたら、彼らは宇宙船に搭載できるような核融合炉を持っているかもしれないし、反物質のようなもっとすごいエネルギー機関を積んでるかもしれない。そもそもご丁寧に何光年も移動してくるようなことはせず、次元の扉を開いてやってくるかもしれない。この前の二重スリット実験でも少し触れたけど、そうなると時空を高度に理解している知的生命体である可能性もある。仮にそんなすごい技術を使って地球に来れる知的生命体がいるとして、今度は動物園仮説という考えも出てくる

聞き手

可愛い名前。なにそれ?

解説者

何光年の移動ができる知的生命は、他星への侵略・干渉といった選択肢は取らない。あまりに文明レベルに差がありすぎて、わざわざ地球生命の前に姿を現したり感知されるようなことはせず、地球文明に影響を与えたり混乱を与えるようなことはしない、という説だよ

聞き手

なるほど。「原始の森を大切に」的な考えか

解説者

そうそう。動物園のペンギンは動物園という仕組みを決して理解できない。動物園は人間がお金を払って入園して珍しい動物を見るシステムってことを理解できない。地球の近くに知的生命体が来たとしても、人間はそれに気づくことさえできないかもしれないという説だよ



ufohaiuno_01.pngのサムネイル画像

地球外知的生命体の可能性



聞き手

なにげに人類を馬鹿にしている説ね

解説者

また、文明存続期間の壁もある。文明は隕石衝突や大規模噴火で途絶えることが考えられる。そのスパンがたとえば100万年として、それは宇宙の歴史137億年からすると、たった0.007%にすぎない。その地球の0.007%の期間と別の惑星の0.007%が重ならないと彼らとは遭遇しないよね?

聞き手

まあそうね

解説者

それって、100m走トラックに7mmの紙切れを二つ落として、それが重なる確率と同じだからね。あくまで勝手な数値設定だけど

聞き手

でも、137億年と言っても宇宙が誕生したはじめの方は高度な生命体なんて出にくいかもしれないし、これから1000億年くらい経てば宇宙は知性体のスクランブル交差点みたいになってるかもしれないよね。そもそも高度な知性体は時空の扉を開けれるかもしれないんでしょ?それなら期間の重なりはあまり関係ないのでは?

解説者

たしかに・・・

聞き手

もう数字はお腹いっぱい。歴史で一回でも証拠を示せば地球外生命体のUFOの存在を示せたのに今までそれができなかった。でも、「ない」の証明はできないから、見つかるまで「UFOいるのか?」議論は続く。そういうことが分かったよ



written by ヒノキブンコ

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