甲府のまちの息づかいを感じるゲストハウス"NAP bed and lounge"(Guesthouse feeling the breath of the city of Kofu)
かつては、多くの人で賑わいを見せていた「柳小路飲食店街」。戦後すぐに建てられたこの場所は、当時「スナック街」として栄えたと言います。しかし、時代の流れと共に老朽化が進み訪れる人は減少しています。
長い間空き店舗となっていた柳小路飲食店街でしたが、いつの日からかこの場所に魅力を感じた人々が集まり、「ロジ寺崎COFFEE」や「ジェネラルストアーぺチッタペチット」といったお店がオープン。その後を追うようにハーフビルドでゲストハウスへと変化させた「NAP bed and lounge」が2018年6月にオープンしました。
甲府駅南口から徒歩10分程の「柳小路飲食店街」の一角
オーナーである吉田陽祐さんは、福島県の出身で大学進学を機に山梨県にやってきました。その当時から旅をすることが好きで、いわゆるバックパッカーです。
「大学卒業後は、都内の建築会社に勤務していました。ゲストハウスをやりたいという気持ちがあったし、山梨にはまだその文化があまり根付いていなかったので、再びこの地に戻りオープンすることにしたんです。」
吉田さん自身が旅をした経験が、ゲストハウスのオープンにつながっていったそうです。
飾らない雰囲気で空気を明るくしてくれる吉田さん
NAP bed and loungeは、カフェ&バーラウンジを併設した小さな宿です。1Fがラウンジで、バルの経験もある吉田さんがこだわりの料理やドリンクを提供しています。2Fが宿泊スペースになっており、洋室と和室が1室ずつあります。
「各国を旅して『日本人は眠りを大切にしていること』に気づきました。その経験から、たとえ女性1人でも安心して眠りにつけることのできる独立した部屋づくりにこだわっています。」と吉田さん。
1Fのラウンジは、ほぼ1人でDIYして完成させました
窓から外を眺めると眼下に、甲府のまちに暮らす人の風景をみることができます
和室もあります
吉田さんは言います。「甲府のまちの魅力は、生活する人たち。生活している人をより身近に感じることで、またここへ訪れるようになってほしい。このまちの日常と旅をする非日常のちょうど境目の空間でもあるんです。」
オリジナルルームキーは友人のデザイナーに特注したもので、アメリカのモーテルキーをモデルにしています
山梨のクラフトビール「UCHU」も扱っています
ここは、このまちに生活している人が食事に来たり、お酒を飲みに来たりと日常的に訪れる場所であり、ここへ泊まることで、人に出会い、まちの魅力を知ることができる空間なのです。
Article written by New Attitude
NAP bed and lounge
甲府市中央4-3-25
TEL 080-9867-2589
※詳細は下記リンクを参照してください
http://nap-bed.com/