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天津司の舞 桜の下で

天津司の舞 桜の下で

 甲府 伝統芸能奉納

 日本最古の人形芝居といわれ、重要無形民俗文化財に指定されている田楽芸能「天津司の舞」を奉納する天津司神社祭礼が4月7日、甲府市下鍛冶屋町の鈴宮諏訪神社などで行われた。
 甲府市小瀬町の天津司神社の氏子でつくる保存会(松木紀一会長)のメンバーらが、ご神体として神社にまつられている人形9体の顔を赤い布で隠して掲げ、約1キロ離れた鈴宮諏訪神社まで巡行。「お船囲い」と呼ばれる白い幕を円形に張った中で、太鼓や笛の音に合わせて人形を操り、舞を披露した。
 境内に集まった多くの観客は満開の桜の下で、幕から飛び出した人形が繰り広げる舞を写真に収めるなどして楽しんでいた。母親と一緒に初めて天津司の舞を見た山城小2年の堀風彩さん(7)は「音楽に合わせてぐるぐる回る人形たちは不思議な感じだった」と話した。
 天津司神社の氏子総代の中沢龍雄さん(72)は「代々伝わる伝統の祭りを今年も無事に続けられてうれしい。今後も後世につなげられるように頑張りたい」と話していた。

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