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新生児に木糸ハンカチ 市が配布「触れて親しんで」

新生児に木糸ハンカチ 市が配布「触れて親しんで」

 甲府市は4月から、出生届の提出で市民となった新生児に、市産のカラマツを原料にした木の糸で作ったハンカチなどを贈っている。木との触れ合いを通じて木への親しみなどを育む「木育」の推進が目的で、甲府市林政課は「家族で使って、みんなで木への関心を高めてもらいたい」としている。
 新生児に贈るのは木の糸で作ったハンカチ3枚セットと、山梨県産木材を使った木製おもちゃの「ラトル」。ハンカチは縦、横各25センチの正方形で周囲をルビー、サファイア、エメラルドをイメージした赤、青、緑で縁取り、宝石の意匠も刺しゅうしている。
 木の糸は甲府市が毎年秋に市有林の整備事業をする際に切り出される間伐材のうち、木材として利用できない端材を「木糸」として加工している。甲府市によると、カラマツの木糸の使用は全国初という。
 ラトルは県産のクリの木を使用し、大きさはリングの直径が約6センチ。音が鳴るパーツは宝石をイメージしたデザインとなっている。
 甲府市によると、2023年度の新生児が1103人だったことから、年間1300~1400セットは配布できるよう準備している。

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