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山梨県出身者が手元に置きたい「やまなしのPRポイント」Vol.1

進学、就職、出張など県外の人と接したときに、話題が故郷のことに及ぶことは意外に多いもの。そんなとき山梨の良さをスマートに伝えたいですね。

ですが、山梨の良さは地元からすれば生まれ育った土地の当たり前。それをうまく伝えるのは、なかなか難しいものです。

Vol.1、Vol.2と、客観的な数字も交えつつ山梨県の魅力をまとめましたので、ぜひお役立てください。

山梨の誇り、甲州弁

甲州弁はクセの強い方言として最近テレビでも取り上げられているようです。甲州弁を県外の人に披露する際のポイントは以下です。

「いいさよぉー」

「全然、大丈夫だよ」「気にしないで」の意味を持つ「いいさよぉー」は、地元でもよく使われますが、県外の人にもほのぼのとした温かい印象を与えるようです。積極的に使ってみてはいかがでしょうか。

動詞語尾の「し」

動詞語尾の「し」は甲州弁のごく一般的な用法ですが、県外の人に使うとやや乱暴な印象や冷たい印象を与えてしまうようです。

「やれし」、「行けし」、「来(こ)ぉし」は、たしかに命令の言い回しですが、一方で優しさや配慮が含まれる場合も多いものです。そんな柔らかいニュアンスもうまく伝えられるといいですね。

動詞語尾の「ちょ」

「ちょ」、「ちょし」は県外の人にはあまり通じません。

同じ語尾の「ちょ」でも、「ちょー」・「ちょる」など肯定的に使う山口弁もあるためか、甲州弁の「ちょ」が否定を意味することは、説明してもなかなか伝わりません。

それでも興味を持ってくれる県外の方は多いようです。なかには自ら「ちょ」の用法に挑戦し、「行くちょし」と間違った甲州弁を披露してくれた人もいました。

語尾の「ずら」

「ずら」も甲州弁の代表格です。「そうずら」、「ほうずら」などは、県外でほどよく甲州弁をアピールするにはいい言葉です。会話の合間に自然に挟めるので比較的使いやすいでしょう。静岡県や長野県の方言でも使われるようです。

「だっちもねえこん、いっちょし」

思い切って使ってみましょう。場が和むかも!?

山梨独特の習慣、無尽(むじん)

街を歩けば、「無尽承ります」の看板をよく目にしますが、山梨には無尽(むじん)という習慣があります。

無尽は、月1回ほど決まったメンバーで食事や飲み会をし、その際に食事代と別にお金をメンバーで積み立て、その積立金をメンバーが月ごとのローテーションで使う習慣です。最近は、積立金の一部を町内や商店街の活動に使う場合も多いようです。昔は無尽のようなものが全国にあったようですが、同郷のつながりが強いとされる山梨県では、今もその習慣が残ったと言われています。今は無尽に入っていない人も多いようですが、複数の無尽を掛け持ちする人もたくさんいます。

県外では無尽はほとんど知られていませんので、ご自身や家族の無尽の様子を話してあげて、山梨の独特な風習に興味を持ってもらうのもいいでしょう。

キティちゃんは「やまなし観光ナビゲーター」

日本だけでなく世界でも人気が高く、日本のポップカルチャーの代表格として認知される「ハローキティ」。

現在、キティちゃんは「やまなし観光ナビゲーター」を務めていて、季節ごとの山梨の魅力を全国に紹介しています。キティちゃんが自治体の観光PRを担当するのは初めてだそうです。 YAMANASHI Hello Kitty/富士の国やまなし観光ネット

キティちゃんを産んだ株式会社サンリオの社長は甲府市出身、サンリオの前身の会社も甲府にあったなど、キティちゃんは山梨にゆかりがあるのです。

江戸の日本三大花火、神明の花火

山梨には歴史ある花火があります。それが西八代郡市川三郷町で毎年行われる「神明の花火」です。毎年2万発が打ち上がり、20万人が来場し、『一流花火師20人が選んだ「絶対に見るべき花火大会」』では1位に選ばれています。

この町は戦国時代、武田信玄の狼煙(のろし)を生産していました。その後、市川の花火職人たちは徳川御三家に仕えて花火を作るようになります。江戸時代、市川の花火大会は日本の三大花火に数えられていました。

花火の美しさを引き出すには良質な和紙が必要ですが、市川三郷町は平安時代から良質な和紙の産地であったため、まさに花火作りに選ばれし地でした。

時代の趨勢(すうせい)に従って研鑽された花火の技。それを受け継ぐ神明の花火は、県外の方にも十分アピールできるものですね。

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山梨県「神明の花火」

山梨県はぶどう、もも、すももの生産量が日本一。さくらんぼの生産量も全国2位

日本で栽培される果実の種類は多いですが、農林水産省が挙げる代表的な果樹14種類(みかん、りんご、日本なし、西洋なし、びわ、かき、もも、すもも、さくらんぼ、ぶどう、うめ、くり、キウイ、パイナップル)のうち、実に3つが日本一の生産量。さくらんぼの収穫量も全国2位。これが山梨がフルーツ王国といわれる由縁です。

シーズンには「是非山梨に来て、フルーツ狩りを楽しんで」と誘ってみましょう。

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平成30年の果樹収穫量ランキング(平成30年)

出典:「平成30年産の結果樹面積・収穫量・出荷量の都道府県順位」農林水産省 統計データ

なぜ山梨はフルーツ王国になったか?

ちなみに、なぜ山梨が果樹栽培に向いていたかというと、まず昼と夜の気温差が大きいこと、つぎに雨が少ないこと、さらに日照時間が長いことが挙げられます。

太陽の恵みがもたらすフルーツの甘みを、山梨の気候は最大限に引き出すようです。

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山梨はワイン生産量全国一

ぶどうの一大産地山梨は日本ワイン発祥の地でもあります。国産ブドウだけを原料に国内製造された純国産ワインの生産量・出荷量の調査(2016年)でも、山梨県はともに1位でした。また、山梨県のワイナリー数も全国で最多。去年(2019年)宣言した通り、山梨県は名実ともに「ワイン県」です。

甲州市や笛吹市、甲斐市などには見学・試飲などができるワイナリーがいくつもあるので、県外の方に勧めてみてはいかがでしょうか?

山梨は年間日照時間が日本一

山梨の日照時間は日本一です。太陽に愛された県。その土地の利を活かし、ソーラーなどの太陽エネルギーの活用やビニールハウス栽培などの特色ある農産物作りを進めています。

1位 山梨県 2,357h
2位 静岡県 2,325h
3位 埼玉県 2,295h
4位 徳島県 2,259h
5位 群馬県 2,247h

出典:「統計でみる都道府県のすがた 2019」総務省統計局
(2017年度のデータに基づく)

山梨は食事時間の長さが日本一

食事時間が山梨県は全国1位です。総務省が5年に1度行っている調査では、下の順で食事時間が長いそうです。

1位 山梨県 106分
2位 長野県 104分
3位 東京都 104分
4位 秋田県 103分
5位 埼玉県 102分


47位 北海道 93分

もし県外の人に「食べるの遅くない?」と言われたら、「山梨県人だから!」と答えましょう。

ちなみに、食事時間が長い理由のひとつには、ワイン消費量が関係しているそうです。つまり、ワイン消費量が多いと、食事時間が長くなる傾向があるようです。実際に、ワインの一人当たり消費量は、1位東京都、2位山梨県、3位長野県です。

山梨県は健康寿命が日本一

総務省が5年に1度行っている調査では、山梨県の健康寿命は2001年から連続日本一です。
山梨県の男性が全国1位(73.21歳)、女性が全国3位(76.22歳)でした。

さきほどの「食事時間が日本一」と合わせて考えると、ゆっくり楽しく食事することがいつまでも元気に暮らすコツかもしれませんね。その習慣は、たとえ県外に出たとしても持ち続けたいものです。

山梨は人口当たりの図書館数が日本一

図書館の数が山梨県は人口比で日本一です。

【人口100万人あたりの図書館数】

 1位 山梨県 65.9
 2位 富山県 55.3
 3位 高知県 54.9
 4位 長野県 54.8
 5位 鳥取県 54.1

出典:「統計でみる都道府県のすがた 2019」総務省統計局
(2015年度のデータに基づく)

見れば、2位との差がダントツ。山梨は学ぶ機会に日本一恵まれた県でした。

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Article written by ヒノキブンコ

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