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山梨県出身者が手元に置きたい「やまなしのPRポイント」Vol.2

進学、就職、出張など県外の人と接したときに、話題が故郷のことに及ぶことは意外に多いもの。そんなとき山梨の良さをスマートに伝えたいですね。

ですが、山梨の良さは地元からすれば生まれ育った土地の当たり前。それをうまく伝えるのは、なかなか難しいものです。

ここでは、客観的な数字も交えつつ山梨県の魅力をまとめましたので、ぜひお役立てください。

山梨には富士山がある

日本の象徴として国内外で広く知られる富士山は山梨県の誇りですね。2013年には世界遺産にも登録されました。

富士山の景色についてのPRポイント

山梨側から見る富士山の絶景ポイントは、富士五湖周辺や忍野がよく知られます。ですが、もう少し離れて甲斐市や韮崎市、北杜市から眺める富士山もおすすめ。前衛の御坂山地から富士山が立ち上がる構図は景色に深さと広さを与え、最高峰の迫力を際立たせます。

通な富士山の眺め方かもしれませんが、山梨のPRポイントであることは間違いありません。

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甲斐市から眺める景色

日本の高い山トップ3がどれも山梨

日本の標高の高い山トップ3がいずれも山梨県にあります。 1位は富士山、2位、3位は南アルプスの北岳、間ノ岳です(同列3位の奥穂高岳は県外)。
山梨出身者が県外に住むと、平野暮らしが落ち着かないことがありますが、これだけ標高の山々に囲まれて育ったならば仕方ないかもしれません。

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国内の標高の高い山ランキング

山梨には宝石のような希少植物がある

そんな高山に恵まれた山梨ですが、特筆すべきは希少植物。南アルプスにはキタダケソウ、タカネビランジ、タカネマンテマ、ヒイラギデンダなど日本でここにしか生育しない、まるで宝石のように希少な植物が自生します。これらの希少植物を一目見たくて、登山を始める人もいると聞きます。

キタダケソウは有名ですが、ここではタカネマンテマをご紹介。タカネマンテマは、国内では南アルプスの中でも限られた一部のエリアにのみ自生します。今からおよそ1万年前まで続いた氷河期に日本に広がり、その後の気候変動で孤立してここだけで生き残った、いわゆる「氷河遺存種」です。その風変わりな姿を見れば、太古のロマンに思いを馳せずにはいられません。

もしお花や植物が好きな人がいたら、ぜひこの話を教えてあげましょう。

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南アルプスに咲く、タカネマンテマ

山梨にはクマタカやイヌワシ、オオタカがいる

最近は都市部でも繁殖が観察されるオオタカですが、山梨では昔から川沿い、山沿いでオオタカが生息しています。

また、イヌワシやクマタカも南アルプス山系で観察されています。どちらも国の絶滅危惧種に指定されており、さらに地域によっては「ごく近い将来絶滅の危険性が極めて高い種」に指定されている鳥です。目にする機会は非常に稀ですが、早川町の「南アルプス邑野鳥公園」に足を運べば、専門スタッフのレクチャーの下、クマタカの飛翔が見られることも。

希少なタカが生息する点は山梨の大きな魅力だと鳥好きの筆者は感じますが、みなさん鳥好きなわけではないので、相手の趣味に合わせてこのPRポイントはお使いください。

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笛吹川の河川敷の木にとまるオオタカ(幼鳥)

山梨は昆虫の種類が豊富

知り合いの昆虫収集家(松本市在住)の話によると、山梨の八ヶ岳の南斜面から韮崎、双葉にかけての地域は、希少種を含め今も昆虫の種類や生息数が豊かな地域とのこと。その理由として、八ヶ岳の南斜面の豊かな植生が虫のダイバーシティを育んだこと、東南面にかけてクヌギなどを主体とした里山林が今も残っていることなどを挙げていました。

たとえばアカマダラコガネ(アカマダラハナムグリ)という絶滅危惧種は、東京都ではすでに絶滅したとされていますが、山梨の一部の地域では今も生息します。また、国蝶オオムラサキは全国一の生息地と言われています。

虫好きな方と会話する機会があれば、そんな山梨の一面に触れてみてはどうでしょう。

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希少なアカマダラコガネ

山高神代桜~弥生時代から咲く桜

山梨県北杜市武川町にある神代桜(じんだいざくら)は樹齢は1800年、2000年ともいわれ、国の天然記念物で、日本三代桜の一つでもあります。
2000年前というと、およそ日本に稲作が伝わったばかりの頃。神代桜は日本の稲作の歴史を目撃してきたのですね。春の見頃には大変混み合いますが、県外の人とぜひ一緒に訪れたいスポットです。

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山高神代桜

以上、山梨県出身者なら手元におきたいやまなしPRポイントでした。県外の方へ、山梨を素敵にPRできることを願っています。

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Article written by ヒノキブンコ

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