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地元在住だから知る「山梨のおすすめ観光スポット15選」

この記事の目次

ここでは、地元出身&在住だから知る山梨のおすすめ観光スポット15選を、大手観光系サイトにあまり載らない穴場も含めてご紹介します。

東京からなら、北関東や静岡方面もいいけど、中央道や中央線で一本で行ける山梨もおすすめ。富士山、南アルプス、八ヶ岳、奥秩父。名峰に囲まれた土地がら、美しい景色とその地勢の恩恵に授かる食と文化が山梨の魅力です。

週末に家族でお手軽に小旅行を楽しみたい、久しぶりに会う友達と旅を楽しみたい、そんな方に「やまなしの魅力」をお伝えします。

北杜市オオムラサキセンター

北杜市オオムラサキセンター日本の国蝶、オオムラサキがメインの虫の展示・学習施設です。地元のリピーターが多いのが特長で、雨の日でも楽しめます。

オオムラサキの羽化は6月下旬から7月下旬ですが、国内外の昆虫標本も通年展示されているので、虫好きの子供なら見応えあり。

入ってすぐ右側にあるシアター室で、オオムラサキの成長過程の解説映像を見てから館内奥へと進めば、子供のオオムラサキ熱はさらに深まるはず。

この施設のポイントは、昔ながらの里山の営みを目にすることができる点。建物の外にはゲンゴロウ類が住む池や田んぼ、敷地外から続く清流や雑木林があり、コナラやクヌギの炭焼きなども時期により行われます。そのため、施設全体を巡れば、日本古来から続く自然との共生、里山における「雑木林」や「農耕」の意味、など少し大人なテーマも学べる仕組みになっています。

ぜひ、お子様と出かけてみてはいかがでしょうか?

北杜市オオムラサキセンター
〒408-0024 山梨県北杜市長坂町富岡2812

河口湖音楽と森の美術館(2020年1月1日より「河口湖オルゴールの森」から名称変更)

河口湖音楽と森の美術館富士山の麓の河口湖、そのほとりにある河口湖音楽と森の美術館は、ヨーロッパのオルガン演奏やバラ園、プリンセスドレスのレンタルなどが楽しめるエンターテイメント美術館です。

キャッチフレーズ「パスポートのいらない小さなヨーロッパ」の名に違わず、一歩足を踏み入れれば、絵本で見るおとぎの国がそのまま飛び出してきたような雰囲気。

ヨーロッパ調の素敵な建物や700品種以上のバラが咲き乱れる庭園など、家族でもじっくり楽しめ、また、ロマンティックな気持ちを大事にしたいカップルにもぴったりです。

オルゴール演奏は圧巻。全長20メートルの世界最大のダンスオルガンを備え、オルガンに興味がある方はもちろん、オルガンに興味がない人でも一度は聴く価値があります。あのタイタニック号に搭載される予定だった自動オーケストラ演奏機もあります。

人気はドレスレンタル「プリンセス体験」。たくさんあるプリンセスドレスのなかから自分好みのドレスを選んで、園内を歩いたり、バラの庭園や館内で記念撮影できるので、とくに女性に好評。

遠く、いにしえの音に想いを馳せながら、ヨーロッパのロマンティックを存分に味わってみてはいかがでしょうか。

ふじのーとの「河口湖音楽と森の美術館 (Kawaguchiko Music Forest Museum)」のページでも詳しく特集していますので、ぜひご覧ください。

河口湖音楽と森の美術館
〒401-0304 山梨県南都留郡富士河口湖町河口3077−20

笛吹川フルーツ公園の夜景

笛吹川フルーツ公園の夜景山梨甲府は盆地ゆえ、夜景スポットは多いもの。その数あるスポットの中でも地元の人も通い全国的にも有名なのが、笛吹川フルーツ公園の夜景。新日本三大夜景(https://ja.wikipedia.org/wiki/新日本三大夜景)にも選ばれています。

このあたりはもともと果樹が広がる傾斜地であるため、景色をさえぎるものがなく、甲府盆地とその後に連なる富士山系の大パノラマを楽しめます。また、道路が整備されていて道幅も広く、駐車場も多く、アクセスがしやすいのもメリットです。

山梨県笛吹川フルーツ公園
〒405-0043 山梨県山梨市江曽原1488

武田の杜「みはらし広場」

武田の杜みはらし広場夜景でもう1つ、地元だから知る隠れスポットをご紹介。

みはらし広場は、甲府駅からほど近い場所、ちょうど武田の杜へと上がる山道の中腹にあるこじんまりとした展望台です。山梨の人でも知る人は多くないかもしれません。

ここからの甲府のまちの眺めは絶品。そのわけは地勢によるものです。今年(2019)ユネスコエコパークに登録された「甲武信」もある奥秩父山塊が、甲府駅の北側近くまで張り出しています。このみはらし広場がある武田の杜も、その一部。そのため、展望台のすぐ手前まで甲府の街が迫っていて、夜景に迫力があるのです。

右手に張り出す湯村山の山影のせいもあり、光の川が流れているように見えます。駐車場は小さいので、先客がいたら少し待つ必要がありそう。また、この近くにある「和田峠 みはらし広場」も同じ理由でおすすめです。

みはらし広場
〒400-0075 山梨県甲府市山宮町
詳しくはこちらをチェック

サントリー白州蒸溜所

サントリー白州蒸溜所 (1)山梨県北杜市にあるサントリーのウイスキー工場。 南アルプス北部、甲斐駒ケ岳(標高2967m)。その一帯の花崗岩の石英(水晶)で濾過された、硬度の低い水で作るウイスキー。その銘柄のひとつ、「白州」は香り立ちがよく、すっきりとした味わいで全国で大人気に。森の息吹がウイスキーに特別な魅力を与えます。

サントリー白州蒸溜所(2)ウイスキーの蒸溜所の見学ツアーは人気のためすぐに満員になるので、あらかじめ予約して参加されることをおすすめします。

サントリー 白州蒸溜所
〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913−1

金精軒 水信玄餅

金精軒 水信玄餅いわずと知れた山梨の名物、信玄餅ですが、老舗メーカーがその派生系として現地の名水を使って作る「水信玄餅」もおすすめです。口に入れた途端、ぷるぷると弾け、そのまますっとなくなる不思議な食感が人気です。

水信玄餅の賞味期限は30分。それ以上経つと、含んでいた水を保つことができず、水が抜けてしぼんでしまうそうです。そのため、お土産として持ち帰ることはできず、夏の到来前6月から9月までの土日に以下の2店舗のみで販売しています。

大変混み合うので、ホームページなどで調べてからお出掛けされることをお勧めします。

水信玄餅の特集記事はこちらをチェック!

台ヶ原 金精軒 本店
〒408-0312 山梨県北杜市白州町台ヶ原2211

台ヶ原 金精軒 韮崎店
〒407-0261 山梨県韮崎市中田町154

桔梗信玄餅詰め放題。桔梗信玄餅工場テーマパーク

桔梗信玄餅工場テーマパーク桔梗信玄餅や桔梗屋のお菓子などを専用袋にいっぱいに詰めて価格はなんと220円。子どもにも大人にも人気の「お菓子の詰め放題」は、平日は9時半から、土日祝日は9時から開催しています(売り切れ次第終了)。

桔梗信玄餅工場テーマパーク
山梨県笛吹市一宮町坪井1928

韮崎旭温泉

山梨には名湯がたくさんありますが、筆者のお勧めはここ旭温泉。

高濃度の炭酸泉で、加温、加水などをいっさい行なっていない源泉掛け流しです。湯船に浸かると1分も経たないうちにキメの細かい泡がぎっしりと体を包みます。

不思議なのは、湯温自体はそれほど高くないのに、温泉を後にしてから、体がポカポカしてくること。そして、それが長く続くこと。露天風呂はありませんが、ウッドテラスの休憩場所があるので、そこから富士山を眺めて家族や仲間と時を過ごすのもいいでしょう。

韮崎旭温泉 韮崎旭の湯
〒407-0045 山梨県韮崎市旭町上條中割391

勝沼ぶどうの丘〜山梨ワインを味わう~

ぶどうの丘を眺める山梨といえばワインですが、いろんなワインを味わいたいならここがおすすめです。

地下ワインカーヴ(地下ワイン貯蔵庫)では、専用の試飲容器タートヴァン(1,520円)を購入すれば、約200銘柄のワインを試飲可能。お気に入りの一本を見つけるまでのひと時が、ワイン通にはたまらないはず。

ぶどうの丘ワインカーヴ写真提供:やまなし観光推進機構

ワイン通でない人、お酒がそれほど強くない人でも、「ワインの香りやカーヴの雰囲気を楽しめた」と好評。勝沼の辺りにはワイナリーも多いので、お気に入りのワイナリーとセットでここも訪れてみるのもいいですね。

勝沼ぶどうの丘
〒409-1302 山梨県甲州市勝沼町菱山5093

武田神社〜武田信玄の墓

武田神社.jpgのサムネイル画像武田神社に行ったなら甲府駅に引き返すのが一般ルートでしょうが、そこから少し足を伸ばして、信玄さんにまつわる史跡巡りはいかがでしょうか?

武田神社は、武田信玄が祀られている神社です。「人は城、人は石垣...」で有名な武田信玄(1521~1573年)は、当時の武将のように立派な城を築きませんでした。かわりに、館(やかた)に居を構え、強く信頼の厚い武士が甲斐の国を守りました。その館(躑躅ヶ崎館)が、今の武田神社がある場所です。

次に、武田神社から歩いて10分ほど、武田信玄公の墓(火葬塚)に足を運んでみてはどうでしょうか?

武田信玄の墓.jpgのサムネイル画像

「3年の間、死を隠すように」の信玄の遺言により、遺骸を密かに荼毘に附したとされます。それから時は流れ200年後の江戸時代、甲府代官がこの場所に昔からあった塚を掘ったところ「法性院機山信玄大居士 天正元年(1573年)癸四月十二日薨」と刻まれた石棺が発見され、ここが武田信玄の火葬場であったことが明らかになります。

その塚があった場所は武田24将(という、武田信玄に仕えた武将のうち後世の軍記などで評価の高い24人)で奥近習6人衆(という、武田信玄の側近中の側近6人)でもあった土屋昌続の邸内に位置したため、当時、信頼の厚い家臣が信玄の遺骨をここに一時的に安置したことがうかがわれます。

戦国時代の歴史の重厚に想いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

武田神社
〒400-0014 山梨県甲府市古府中町2611

武田信玄公の墓
〒400-0013 山梨県甲府市岩窪町217

武田八幡宮

ひとつ前で紹介した武田神社は実は武田信玄の時代からある神社ではなく、大正時代にできた比較的新しい神社です。一方で、武田信玄の時代から実在し、武田信玄が実際に通い祈願していた神社があります。それが武田八幡宮です。

この神社の本殿は戦国時代(1500年代半ば)に武田信玄が再建したもので、国の重要文化財にも指定されています。治水など多くの事業を行った武田信玄ですが、一番初めに行った事業がこの武田八幡宮の再建だったとされています。

本殿の屋根は『檜皮葺(ひわだぶき)』といい、ひのきの皮を大きく剥いで、竹釘などを使って屋根に貼っていく方法。日本を代表する神社である出雲大社の本殿にも用いられる、とても格式の高い技法です。

武田八幡宮本殿.jpegのサムネイル画像今の本殿の姿が武田信玄が再建した建築様式そのままなことから、県外から訪れる歴史ファンも多い隠れ観光スポットです。

武田八幡宮 杉の大木.jpegのサムネイル画像

入り口に構える樹齢300年以上の杉の存在感も手伝って、鳥居をくぐれば、その荘厳な雰囲気に時代は当時にタイムスリップしたよう。

武田八幡宮秋の例大祭.jpgのサムネイル画像秋の例大祭ではお神楽(里神楽)が奉納され、地元の人たちが集まります。お神楽は厳かな雰囲気で、この土地の記憶の成り立ちに思いを巡らせることができます。

武田八幡宮お神楽.jpgのサムネイル画像

武田八幡宮
〒407-0042 山梨県韮崎市神山町1185

ダイヤモンド富士~富士山の別の楽しみ方~

ダイヤモンド富士.jpgのサムネイル画像「ダイヤモンド富士」とは、富士山山頂から太陽が昇り(あるいは、山頂に沈み)、まるでダイヤモンドのように輝き出す光学現象のことです。山中湖や静岡県、高尾山など限られた地域で、一定の時期にだけ見ることができます。時期ごとに変わるそのポイントに足を運べば年中見ることはできますが、冬の澄んだ空気の中で見るダイヤモンド富士は格別です。

ダイヤモンド富士がみられる場所.jpgのサムネイル画像出典:国土地理院ウェブサイト
(利用日:2019/12/20)

初日の出のダイヤモンド富士をみられる場所は山梨にあります。いくつかある中で、山梨県南巨摩郡富士川町髙下地区はおすすめの一つです。

高下地区の詳しい情報はこちら

高下地区
〒400-0513 山梨県南巨摩郡富士川町髙下

山梨ジュエリーミュージアム

山梨はジュエリーの街であることをご存知の方も多いかと思いますが、山梨・長野にまたがる金峰山周辺から産出する高質な水晶が、山梨ジュエリーのはじまりです。

ここ山梨で水晶は実に4000年以上前(縄文時代)から矢じりや石器、住居の敷石として使われていました。甲府での水晶研磨、工芸細工が本格的に始まったのも江戸時代後期と古く、その技術は長い時代を通して洗練されています。その後、水晶以外の宝石・貴金属の加工も行うようになり、山梨は国内最大の宝飾産地へと成長しました。

山梨ジュエリーミュージアムでは、そんな山梨の宝石の歴史や加工技術を知ることができます。また、土日祝日限定で研磨体験や石留めリング、ペンダント制作体験などがあり(有料・予約優先)、宝飾に興味のある人やカップルにおすすめです。

山梨ジュエリーミュージアム(1).jpg山梨ジュエリーミュージアム(2).jpg山梨ジュエリーミュージアム(3).jpg

山梨県立宝石美術専門学校附属 山梨ジュエリーミュージアム
〒400-0031 山梨県甲府市丸の内1丁目6−1 防災新館1階 やまなしプラザ内

「韮崎中央公園」〜ミニSL機関車に乗れる~

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写真提供:韮崎市役所

山梨県にある韮崎中央公園では、ミニSL機関車に乗れます。ミニとはいえ、石炭ボイラーを動力に走るれっきとした蒸気機関車(SL)です。

「緑の林の中を、石炭焚いて、煙を吐いて」(ホームページより)ミニSLで走り抜けたら、電車好きの子どもにはきっとたまらないはず。

韮崎中央公園
〒407-0003 山梨県韮崎市藤井町
※冬は運休してます。あらかじめホームページで確認してお出かけください。

奈良田地区〜秘湯の中の秘湯~

奈良田地区は、山梨県南巨摩郡早川町にある温泉郷で、秘湯の湯として知られています。町営の日帰り入浴施設「奈良田の里温泉」と白根館「奈良田温泉」があり、泉質は違うので、それぞれ楽しむ人もいます。「いままでに経験したことのないほどのとろとろのお湯、ぬるぬるのお湯」などの感想が多く、泉質の良さに再訪するファンが多い温泉です。

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写真提供:早川町役場

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写真提供:早川町役場

奈良田が秘境と言われるのは、この地区が南アルプスの急峻な谷間を35キロ以上も進まなければたどり着けない場所であること、奈良田の開湯が1300年前と古いことによります。南アルプスの奥地ゆえ甲府からの街あかりは完全に絶たれており、そのおかげで晩秋から早春にかけて奈良田からは天の川が見えることもあります。

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写真提供:早川町役場

温泉に浸かりながら眺める山間の風景、その山肌の上の端は見えません。ですが、そこを辿っていけば、国内で2番目に高い北岳(標高3193m)や3000m級の名峰、間ノ岳(3189m)や農鳥岳(3026m)に繋がっています。登山者にも昔から愛される奈良田地区は、まさに日本の地形のダイナミズムを肌で感じられる場所です。

町営 奈良田の里温泉 女帝の湯
〒409-2701 山梨県南巨摩郡早川町奈良田486

奈良田温泉 白根館
〒409-2701 山梨県南巨摩郡早川町奈良田344

Article written by ヒノキブンコ

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